メールサーバーでウィルスチェック

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最終更新日: 03/02/21     藤岡研外部からのアクセス数: 

 

注意

 この文書には、メールサーバー上でウィルスチェックを行う為の情報が記載されています。何らかの参考になればと思い、公開していますが、この文書を参照してメールサーバーの設定を行った結果生じるいかなる損害についても、責任を負うことはできません。各自の責任において、本文書を活用していただきますよう、お願い申し上げます。

お詫びと訂正

  以前、本文書において、H+BEDV AntiVir for Linux/FreeBSD を、非商用の利用であれば無償使用可と記述しておりましたが、無償使用が可能なのは個人での非商用使用に限られ、大学での使用は有償であることが判りました。お詫びして、訂正致します。

メールサーバー上でのウィルスチェックを安価 or 無償で実現するための一般情報

 最近、ILoveYou ウィルスや、SirCam ウィルスなど、メールを媒体として感染するウィルスが流行っています。この手のウィルスは、メールサーバーにウィルスチェック機能を組み込むことで、大部分のものを防ぐことができます。

 しかし、メールサーバーに組み込むタイプのウィルスチェックソフトは、一般に、企業などのサーバーへの導入を前提に販売されており、非常に高価 (数十万〜数百万円) なものが多いようです。

 大学の研究室 or 個人レベルで導入できる、安価 or 無償のメールサーバー用ウィルスチェックソフトが無いか探してみたところ、次のようなものが見つかりました。

bulletH+BEDV ( http://www.hbedv.com ) AntiVir for Linux und FreeBSD

Linux/FreeBSD 用ウィルススキャンソフトです。非商用の個人利用であれば、無償で利用することができます。大学での使用は有償です。価格については、H+BEDV 社の Web には掲載されていませんので H+BEDV 社に直接お問い合わせください。

参考までに、2001年8月に問い合わせたところ、大学向け価格として以下の様な返答がありました。

ソフトウェア (100ユーザー以下) 360ユーロ (4万円程度)
ウィルス定義ファイル (100ユーザー以下、1年間有効、更新間隔2ヶ月) 180ユーロ (2万円程度)
ウィルス定義ファイル (100ユーザー以下、1年間有効、更新間隔1週間) 360ユーロ (4万円程度)

※ このソフトでは、ソフトウェアとウィルス定義ファイルが別料金になっていて、ウィルス定義ファイルは、更新間隔によって料金が異なります。また、ウィルス定義ファイルのライセンス料金は、1年間あたりの価格です。

 このソフトは、指定されたディレクトリ/ファイルの検査を行うもので、これ単独でメールサーバーを通過するメールをチェックすることはできません。メールスキャンソフトと組み合わせて使用する必要があります。無償で利用可能なメールスキャンソフトとしては、

bulletsendmail 用
bulletInflex ( http://www.pldaniels.com/inflex/ )
bulletqmail 用
bulletQmail-Scanner ( http://qmail-scanner.sourceforge.net/ )
bulletその他 (?)
bulletAMaVis ( http://www.amavis.org/ ) ‥‥ procmail と組み合わせ、メール受信時にチェックするみたいです (未確認)。

などがあるようです。

 上記の他にも、UNIX系OS上で利用可能なウィルスチェックソフトはいくつかありますが、Web 上に値段を掲載していないページが多いです。

関連リンク

bulletOpen Antivirus ( http://www.openantivirus.org/ )
bulletSophos AntiVirus for UNIX ( http://www.sophos.com/products/antivirus/savunix.html )
bulletKaspersky AntiVirus ( http://www.kaspersky.com/products.asp?tgroup=3&pgroup=9&id=52 )
bulletMcAfee VirusScan Unix ( http://www.mcafeeb2b.com/products/desktop-protection.asp )

 

FreeBSD/Linux + Qmail + Qmail-Scanner + H+BEDV AntiVir

 藤岡研究室では、FreeBSD + qmail でメールサーバーを運用しており、この上に、H+BEDV AntiVir for FreeBSD + Qmail-Scanner を導入して、メールサーバーでのウィルスチェックを行うようにしています。

 ウィルスの含まれたメールを送受信すると、以下の様なメールが、送信者および管理者に送付されます。ウィルスの含まれるメール本体は送付されません (ウィルスを駆除した上で送付、といったことはできない様です)。

Attention: Katsuyoshi Miura <miura@ise.eng.osaka-u.ac.jp>.


A Virus was found in an Email message you sent. 
This Email scanner intercepted it and stopped the entire message
reaching it's destination. 

The Virus was reported to be: 

VIRUS: file contains code of the virus 'Worm/W32.Sircam'


Please update your virus scanner or contact your I.T support 
personnel as soon as possible as you have a virus on your system.


Your message was sent with the following envelope:

MAIL FROM: miura@ise.eng.osaka-u.ac.jp
RCPT TO: kobatake@ise3-mail.ise.eng.osaka-u.ac.jp 

... and with the following headers:

From: Katsuyoshi Miura <miura@ise.eng.osaka-u.ac.jp>
To: kobatake@ise3-mail.ise.eng.osaka-u.ac.jp
Subject: test3
Message-ID: <200108012118.BDH81082.BVSNJ@ise.eng.osaka-u.ac.jp>
Date: Wed, 1 Aug 2001 21:18:20 +0900



The original message is kept in:

ise3-mail.ise.eng.osaka-u.ac.jp:/var/spool/qmailscan/quarantine

where the System Anti-Virus Administrator can further diagnose it.

The Email scanner reported the following when it scanned that message:

--- 

---hbedv results ---
AntiVir/FreeBSD Version 6.8.0.0, (May 21 2001, 14:27:41)
Copyright(c) 1994-2001 by H+BEDV Datentechnik GmbH

Loading /usr/lib/AntiVir/antivir.vdf ...

VDF version: 6.8.0.16 - FUP(1), created 07/24/2001

AntiVir license: 1001008559 for Miura Katsuyoshi, Suita, Osaka

checking drive/path (list): /var/spool/qmailscan/ise3-mail.ise.eng.osaka-u.ac.jp99666822512728
/var/spool/qmailscan/ise3-mail.ise.eng.osaka-u.ac.jp99666822512728/tmp1.com
Date: 1.08.2001 Time: 21:17:07 Size: 790016
VIRUS: file contains code of the virus 'Worm/W32.Sircam'



----- scan results -----
directories: 1
files: 2
infected: 1
repaired: 0
deleted: 0
renamed: 0
scan time: 00:00:01
--------------------------
Thank you for using AntiVir

---

 ただし、AntiVir + Qmail-Scanner の導入により、かなり重くなるようです。 あまり大規模なメールサーバーにはお薦めできません。大学の研究室レベル (10〜30人程度) であれば、問題無いと思います。

  残念ながら、package や ports は無いようですので、インストールには少々手間がかかります。以下のような手順でインストールします。

※ 以下の手順に関して、東京理科大学の佐藤先生より、一部不適切とのご意見を頂いておりますが、暇が無いので、更新できて(B(B$$$^$;$s!#;29MDxEY$K$4Mw$/$@$5$$!#

bulletQmail のインストール
bulletqmail には、QMAILQUEUE patch ( http://www.qmail.org/qmailqueue-patch ) というパッチを当てておく必要があります。従って、package/ports でインストールするのではなく、ソースを取ってきて ( http://www.qmail.org/ ) インストールしましょう。
bulletなお、QMAILQUEUE patch を当てずに対処する方法もあります。この場合は、package/ports で qmail をインストールしてもかまいません。
bulletqmail のドキュメントをよく読み、設定を行ってください。:-p)
bulletAntiVir のインストール
bulletライセンスファイルを取得: http://www.antivir.de/order/privreg/order_e.htm のフォームに必要事項を記入・送信すると、メールでライセンスファイルが送られてきます。
bulletバイナリファイルのダウンロード: http://www.hbedv.com/download/download.htm の AntiVir for Free/BSD (Linux の場合は for Linux) よりダウンロードできます。
bulletウィルス定義ファイルのダウンロード: http://www.hbedv.com/download/download.htm の Update for FUSE6 よりダウンロードできます。
bulletinstall.sh を実行し、ライセンスファイルとウィルス定義ファイルを /usr/lib/AntiVir にコピーしてください。
bulletantivir <ディレクトリ名> と入力し、AntiVir が実行可能かチェックしておきましょう。
bulletQmail-Scanner のインストール
bulletQmail-Scanner ホームページ ( http://qmail-scanner.sourceforge.net/ ) の Download の項からダウンロードできます。
bulletmaildrop, p5-Time-HiRes, unzip などの package/ports が必要ですので、無ければインストールしておいてください。
bulletアーカイブを展開し、root で、以下の様に入力。

./configure --admin 管理者アドレス(ドメイン部不要) --domain ドメイン名 --install

bulletsetuid で perl スクリプトを実行できるように、chmod 4711 /usr/bin/suidperl としておいてください。
bulletqmaild のアカウントでログインし、/var/qmail/bin/qmail-scanner-queue.pl -g を実行。ただし、通常、qmaild のアカウントではログインできないようになっているので、/etc/passwd を一時的に書き換え、ログインできるようにしておく必要があります。この、作業が済んだら、すぐに元に戻してください。
bulletqmail に QMAILQUEUE patch が当たっていない場合は、configure 実行時にエラーになります。QMAILQUEUE patch の当たっていない qmail 上で動かしたい場合は、以下のようにする必要があります。
bulletconfigure の QMAILQUEUE patch のチェック部分をコメントアウトした上で configure を実行。
bullet/var/qmail/bin/qmail-queue を qmail-queue.org 等にリネーム。
bullet/var/qmail/bin/qmail-scanner-queue.pl の変数 $qmailqueue の値を、qmail-queue.org に変更。
bullet/var/qmail/bin/qmail-scanner-queue.pl を qmail-queue にリネーム。

 かなり大雑把にしか説明していませんが、上記の説明でわからないという場合は、まず UNIX、qmail、シェルスクリプト、perl などの勉強をしてから再挑戦した方が良いでしょう。これらの知識無しにメールシステムの管理をするのは無謀というものです。お願いですから、「うまくインストールできません。どうしらいいですか。」 といようなメールは送ってこないでくださいね。

 

Mail to: < miura@ise.eng.osaka-u.ac.jp >